第42回宝塚記念を制したメイショウドトウ(c)SANKEI
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2001年の宝塚記念で宿敵テイエムオペラオーをついに倒し、GⅠ馬となったメイショウドトウ。
今年3月に29歳となった同馬は今、北海道の引退馬牧場で穏やかな余生を過ごしている。
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その繋養先であるノーザンレイクで働き、競馬ライターとしても活躍する佐々木祥恵さんが書き綴ったメイショウドトウの現在を、著名な競走馬の引退後の余生を追った『もうひとつの引退馬伝説〜関係者が語るあの馬たちのその後』(マイクロマガジン社)から一部抜粋・編集してお届けする。
テイエムオペラオーの前に幾度となく2着に敗れ、戦うこと6度目にようやく宿敵を倒し宝塚記念を制した。
不屈の馬メイショウドトウが、晴れてGⅠホースとなってからおよそ24年が経ち、現在は、私が働く北海道新冠町の引退馬牧場ノーザンレイクで余生を過ごしている。
ドトウが、今は亡きタイキシャトルと共にノーザンレイクに移動したのは2021年6月16日。
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『ウマ娘』のモチーフになったこともあり、シャトルと共に人気が高かった。
牧場ではこの2頭を支える認定NPO法人引退馬協会の会員やファンに楽しんでもらおうと、SNSを頻繁に更新。
画像や動画に映し出されるドドウの愛くるしい表情や仕草が、さらに人気を呼んだように思う。
シャトルに比べておっとりしたイメージのあるドトウだが、放牧や収牧の時にテンションが上がって立ち上がるシーンがこれまで何度もあった。
去勢しているにもかかわらず、発情した牝馬のにおいにもドトウは敏感だ。
発情期の牝馬に触れた後にうっかり近づこうものなら、ブフフッと鼻を鳴らして反応する。興奮して人間に乗ろうとするなど万が一があってもいけないので、牝馬のにおいのついた上着を替えてから接するようにしている。
両後ろ脚の繋ぎの部分の皮膚が弱く、炎症を起こしやすいのでそのケアに努めてはいるが、元来が丈夫なのだろう。
基本的に手のかからない馬だ。食欲も旺盛で、放牧地では、高齢とは思えない勢いで青草を食んでいる。
放牧地で草に夢中なドトウの顔のアップを撮影したところ、食む瞬間のムギュッと皺が寄った鼻が好きなファンが多いことがわかった。以来、折に触れて食べるドトウの鼻アップを撮るようにしている。
ドトウ人気にさらに火が点いたのは牧場猫のメトとの交流だった。メトはノーザンレイク開場3日目に突如として現れ、馬たちにも最初から自然体で接し、気がつけばノーザンレイクの一員になっていた。
観察していると、馬たちは概して猫に寛大で、メトを抱き上げてそばに行くとほとんどの馬がメトに鼻面を寄せてくる。
ドトウも例に漏れず、メトがドトウの放牧地に入るとすぐ近づいていく。追えば逃げるの法則で相手からズンズン来られると、メトは小走りに柵の外に逃げた。
そんな状況がしばらく続いたある日、奇跡が起こった。
私が他の馬の手入れ中に何となくドトウの馬房の方向を見た。するとメトがドトウの馬房の馬柵棒(ませんぼう)に上ろうとしていたのだ。
急いでスマホのカメラを起動させてスイッチを押す。するとメトは、よじ上った馬柵棒からドトウの背中に飛び乗った。
その時ドトウは桶に顔を突っ込み飼い葉を食べていたのだが、メトが背中に乗った瞬間もその後も何事もなかったかのように食事を続けていた。
メトはといえば毛繕いをしたり、方向転換をしたり、天井を見上げたりしていつもより高い位置から見る馬房内の様子を楽しんでいるようだった。
飼い葉を食べ終わったドトウが動くたびにメトはうまくバランスを取ってその背中にしばらく居続けた。
この時の動画をX(旧ツイッター)に投稿すると8万以上の「いいね」がつき、バズってしまった。それからというもの、ドトウとメトはコンビとして認知されるようになった。
■メイショウドトウ プロフィール
生年月日:1996年3月25日生まれ
性別:牡馬
毛色:鹿毛
父:ビッグストーン
母:プリンセスリーマ(母父:アファームド)
現役時調教師:安田伊佐夫
現役時馬主:松本好雄
戦績:27戦10勝
主な勝ち鞍:宝塚記念、日経賞、オールカマー、金鯱賞
生産牧場:P.ハーディー(アイルランド)
現在の繋養先:ノーザンレイク(新冠)
もうひとつの引退馬伝説~関係者が語るあの馬たちのその後
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繋養先でどのように過ごしているのか、現役時代との違いやエピソードなどを関係者へ直撃!引退した著名な競走馬の現在の魅力をとことん掘り下げていきます。
編:マイクロマガジン引退馬取材班
発売日:2024年9月13日
価格:1,980円(本体1,800円+税10%)
購入:https://www.amazon.co.jp/dp/486716626X/
もうひとつの名勝負伝説 ~関係者だけが知る激闘の裏側
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編:マイクロマガジン名勝負取材班
発売日:2025年5月26日
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